患者の予後に悪影響…「集中治療後症候群」に注意

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今日はこんな記事を見つけました。

【手術や入院時に覚えておきたい「せん妄」のリスク】患者の予後に悪影響…「集中治療後症候群」に注意 ICU入室経験患者の60%に歪んだ記憶も

夕刊フジより

ここ何ヶ月親族で手術する人がいました。叔父が緊急入院から手術になったのは先月。4月にガンに侵されてることがわかり、ステージ4と言われてからも、抗がん剤治療で一旦は家に帰ってきたんですが、先月の朝早くにあまりのお腹の痛みを訴えられて、私は軽くパニクってしまい、救急車を呼ばず自分の車で救急外来に。

叔父は座ることもままならず、診察の結果、その日にそのまま緊急手術が行われました。

もう少し遅れれば、大変なことになっていたそうです。大腸がやぶれていたのです。

大腸ガンだったんですが、もう大腸そのものもボロボロだったそうです。出すことももうできないということで、人工肛門の手術をしました。

手術はうまくいき、ICUに入って今は大部屋にいますが、ようやく体調もよくなってはきていますが、ガンが治ったわけではないので、まだまだ危険な状態です。

 意識障害の「せん妄」は一度でも発症すると、患者の予後に悪影響を及ぼす可能性が非常に高い。集中治療室(ICU)でも起こりやすく、近年では「集中治療後症候群(PICS)」が問題となっている。
 PICSは2012年に米国で提唱された概念で、ICUを出た後の患者や家族の諸問題を指す。日本医科大学武蔵小杉病院精神科の岸泰宏教授によると、ICU退出前後は大きな問題がないように見えても、数カ月から数年に渡って次のような問題が生じることがまれではないことがわかってきたという。

 □精神障害(不安、抑うつ、PTSD=心的外傷後ストレス障害など)
 □認知機能障害
 □運動機能障害(ICU-AW=急性の筋力低下)

 精神障害については後述するが、認知機能障害については、ICU退室3カ月後と12カ月後での認知機能の調査で、軽度アルツハイマー病に相当する認知機能の低下は25%程度あるという研究報告がある。
 運動機能障害については、ICUで起こる急性の筋力低下はせん妄を引き起こしやすく、逆もしかりで、悪循環を起こしやすい。近年では、人工呼吸器を装着したICUの患者でも、看護師らが手伝いながらの運動が勧められるのはこのため。
 同病院ICU看護師の山口貴子主任は、PICSの精神障害についての研究を発表している。17年、手術予定で同病院ICUに入室した21人について、入室前、入室中、退室後に不安・抑うつや認知機能、せん妄の有無などを調査。とくに退室後に行った、入室中の体験・記憶・対処を聴取したところ、記憶の歪(ゆが)みを生じている人は13人(62%)だったという。
 記憶の歪みの内容は、記憶の欠落と妄想的記憶、あるいはその混合だ。同ICU看護師が実際に体験したものでは、「看護師に家を乗っ取られる。俺は戦っている。このままでは家を乗っ取られる」「看護師が身体の上に馬乗りになって『ご愁傷様』と言った」など、ネガティブで荒唐無稽なものが多い。
 「手術など侵襲の大きな治療は、われわれ医療者が手をつくしても、患者さんにとっては大きなストレスであることに変わりはありません。このような急性ストレスは認知機能に大きく影響するため、ICUでとんでもないことをされた、すごく怖い思いをした、あるいはまちがった記憶など、実際にないことでも思い込んでいると考えられます」(岸教授)
 山口主任は、せん妄と妄想の関係について、こう話す。
 「ICU入室経験のある患者の60%くらいが、歪んだ記憶を持っていることが私たちの調査でわかりました。そのような歪んだ記憶はせん妄になっていない患者さんでもありますが、実はせん妄が関係していることがあります」

夕刊フジより

この記事を読んでいて、叔父がそのような状態に似ていると思いました。

●もう手術して1ヶ月たったろう?(まだ2週間)
●今日は何日だ。
●仕事いかなくてもいいのかな。(3年前に退職)

とか。特に時間軸に関しては、かなりズレが生じているようです。時計の類は大部屋なのでないんですが、スマホはあるので見れるだろうし、テレビもついているのでわかる気がしますが。
もしかして「認知症」?と思う言動です。

叔父は今まで一人暮らし、私たちと20年以上も交流がなく、一人気ままに暮らしていたと思います。母ともあることで仲違いししていたので、そんな状態だったんですが。

こういう病気になって、何日か一緒暮らした時も、自分勝手という感じではありました。

「病気の所為なんだううか。」
「一人でいることが長かったから、他の人への思いやりを忘れた?」

思っていましたが、手術後のそれはひどくなりつつあり、母も困惑してるみたいで、私に愚痴をこぼしたりします。

もしかするとこの症状もあり得るのではないかと。
このままボケてしまえば、母にも負担がかかるのは目に見えており、怖い気もしました。

PICSの予防について

叔父は60代という年齢ではありますが、若くても何んらかのことで手術してICUに入ることもあると思います。
せっかく手術して治るばかりを思っていた矢先に、このようなことが起これば、その後が大変だと思います。予防方法もありましたのでお伝えいたします。

□なるべく多く面会する

□家族の写真、いつも使っているクッションなど、患者が家族や家を感じて安心できるものを置く

□入れ歯や補聴器、眼鏡など、日常使っているものをICUでも使う

□カレンダーや時計を持ち込み、指指すなどして日時の確認を頻繁に行う

□妄想を全否定しない

常に自分が今を生きていること。誰かと一緒に話すことで生きていることを実感させるのが一番のようですね。病院にいると時間軸がわからなくなるのもわかりますし、体が動かせないと、余計にそう思ってしまう、それがさらに最悪の妄想を起こしてしまう。という負のスパイラルに陥ることもあります。

そうなるとご飯を食べなかったり、今までできたことができなくなったり、やらなくなったり。最悪治療を拒否したりすることも。

叔父も夜中に管を全部取って暴れた時もありました。次の日手にはグローブをはめられ、そばには縛るロープまでありました。寝れないのもあるようで、いろいろなことを考えたんだと思いました。

何かきっかけでそうなるかはわかりません。

患者本人の気持ちも大事ですが、周りの人たちの助けも必要なんだなと思いました。

家族の誰かに負担が集中してしまうのも問題だなと思います。今は母が一人で見てますが、それもダメだなと頭で思いながらも、仕事などで動けないことを理由に何もしてなかったなと反省してます。

少しでも何か助けになるようにしたいと思います。